現代のビジネスマンも『孫子』を役立てている。

*孫子は孫氏も愛読している。

 2008年4月に、中国の胡錦濤(こきんとう)国家主席がアメリカを訪問したとき、英訳された『孫子』をジョージ・W・ブッシュ大統領にプレゼントしたのは有名な話です。

 これは『孫子』が記されて2500年を経た今でも十分に通用し、世界で広く読まれている証拠でしょう。

 『孫子』を実戦で役立てているのは、軍人や政治家ばかりではありません。ビジネスマンや勝負にこだわるスポーツマンの中にも、『孫子』を愛読している人たちは多くいます。


 経営者たちに「自分の仕事に役立てている本は?」というアンケートをとると、『孫子』と答える人がかなりの数にのぼります。

 どの業界・業種でも、幅広く読まれている『孫子』ですが、これを大きな成功に結びつけた成功者の例として、マイクロソフト社のビル・ゲイツ会長、そして、ソフトバンク孫正義会長が挙げられます。

 両者ともに、若いころから『孫子』を愛読し、経営に役立ててきたといいます。

 経営者のみならず、多くのビジネスマンやスポーツマンが『孫子』の兵法を学び、これを仕事に活かしているのです。



*戦場を会社に、敵をライバル会社や上司に置き換えてビジネスに活用。

 このブログでは、現代のさまざまなビジネス・シーンにあてはめて、『孫子』の教えを理解できるように紹介しています。

 ここに登場するビジネスマンたちの多くは、『孫子』を知らずして、結果的に『孫子の兵法』を実践しているケースがほとんどだと思います。『孫子』がいうところの戦場を会社に置き換え、敵をライバル会社やときには上司や同僚に置き換えると、理解しやすいかと思います。